世界の祭り

日本の祭りー祇園祭り

谷川祐紀(経済学部 3年)


  私は日本の祭り、その中でも京都の祭りについて紹介したいと思います。京都ではほぼ毎日どこかしこで祭事や神事が行われています。その中でも初夏5月の葵祭(あおいまつり)、7月の祇園祭(ぎおんまつり)、10月の時代祭(じだいまつり)は、京都三大祭と呼ばれていて、全国的にも有名で毎年多くの方が観覧に訪れています。また祇園祭は、天神祭(大阪)、神田祭(東京)とともに、日本三大祭とも言われています。
  私はこれから、京都市内の中心部を大勢の観衆の中進む山鉾巡行や山鉾巡行の前日の宵山、山鉾などが有名な祇園祭について紹介したいと思います。
  まずは祇園祭の起源と歴史について説明します。平安時代初期(869年)に、京の都では疫病が流行していて、その原因は恨みを現世に残して死んでいった人々の怨霊の祟りであると考えられていました。そこで、当時の人々は国の数にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神(スサノオノミコトら)を迎えて災厄が取り除かれるよう祈ったことが祇園祭の始まりとされています。その後応仁の乱で祭りは途絶えましたが、1500年に町衆の手で再興されました。江戸時代にも火災に見舞われましたが、町衆の力によって祭りの伝統は現代まで守られています。そして2010年現在、巡行に参加している鉾は9基、山は23基です。
  次に宵山のときにそれぞれの山鉾で売られているちまきについて説明します。ここで売られているちまきは食べるものではなく、お守りとして翌年の祇園祭で新しいものと交換するまで家の門につるしておくものです。それぞれのお守りによって御利益は違います。例えば長刀鉾(疫病除け)、菊水鉾(不老長寿商売繁盛)、などの御利益があるそうです。ちまきはひとつ約500〜700円で売られています。このほかにも祇園祭には長い歴史やたくさんの見所があります。私は、祇園祭を自分なりに何か調べて楽しむのも良いのではないかと思います。
  最後に私は2年前に初めて祇園祭を行きましたが、宵山の雰囲気の美しさ、山鉾の大きさや山鉾巡行の迫力にとても驚きました。またこの祇園祭が平安時代から町の人々の努力によって守り続けられているのだと思うと、とても感動しました。皆さんもぜひ祇園祭に行って素晴らしさを肌で感じてみてください。
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