同志社大学留学生委員会

趙 聯偉 社会学部 3年 
同志社大学留学生委員会会長(中国出身)

2004年に、同志社の生協の支援を得て同志社大学留学生委員会が立ち上がりました。留学生委員会が立ち上がる理由としては二つのことをあげることができると思います。

  1. まず、境遇を同じくするもののコミュニティーとしての必要性をあげることができます。しかし、私たちが作ろうと目指しているコミュニティーは、留学生の閉ざされたコミュニティー、または誰かが私たちに何かをしてくれるのを待つような消極的なコミュニティーではなく、せっかくの留学を生かし、自分たちから行動を起こすような積極的なコミュニティー、お互いに助け合い、刺激を与えるようなコミュニティーです。
  2. 第二の理由は、同志社大学の教育の一つの理念である「国際主義」に少しでも貢献できることを願っていることです。日本人学生との交流を深めていく積極的な行動により、日本人や日本社会についての理解を深め、彼らから学ぶ以外に、彼らの行動にもインパクトを与えることを自分たちのわずかながらの使命として、受け止めていることを期待します。

私達の活動

2006年の4月に新入留学生のオリエンテーションの時、留学生委員会が生協または日本人卒業生の支援の下で、たくさんのリサイクル電気製品を集めました。留学生たちは国から離れているから、一人生活を始めることは大変だと思います、少しでも支援していきたい思いをきっかけで、特別企画をしました。集めて来た電気製品をただで需要のある留学生に提供しました。私もその時に支援された新入留学生の一員でした。それをきっかけで留学生委員会に参加しました。

そして6月に生協の皆様のご理解と支援を受けて、何人かの留学生が中心となって国際料理パーティーをすることができました。そこに50人くらいの日本人学生と30人くらいの留学生が参加してくれました。いろいろな国の料理をお話ししながら、みんなで作って食べました。中国、韓国、アメリカ、タイなどの文化にも少しでも触れることもできたと思います。

それから、9月に日本全国大学生協企画する平和活動―Peace Now in沖縄にも参加しました。第二次世界大戦の中で、米国が日本国土に上陸した唯一の場所として、沖縄は今までたくさんの戦後問題を残っています。今回の平和活動の参加を通して、一緒に平和について改めて考えることができました。そして、ただの参加または考えだけではなく、12月に報告勉強会も開くようになりました。

10月に同志社留学生別科の先生のご協力があって、何人かのメンバーと日本人学生が別科留学生に対して、進学相談会を開きました。実際の相談は進学だけではなく、生活などの悩みの相談にも乗り、少しくらい役に立ったように感じました。

これから、留学生委員会はどういう風にもっともっと留学生をサポートするのか、また、どういう風に日本人学生と留学生の交流を深めるのか、我々は常に考えている課題です。異文化の触れ合いを通して、お互いの成長を望みたいと思います。

なお、同志社留学生委員会は現在10名の中国の留学生を中心に活動を行っています。

(「同志社大学職員英語クラブニュース トピックス 第5号」(2008年5月31 日)から連載、加筆)


2008年7月24日同志社大学ビジネススクール主催の模擬授業終了後、同志社大学留学生委員会も協力し、中国の有名大学の学生と日本人学生と寒梅館での夕食会
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