直田さんは今年の3月から9月まで香港にアイセックの海外インターンシップに行っています。 なぜ休学してでもインターンシップに行くことを決心たのだろうか。 直撃インタービューをいたしました。聞き手(同志社大学文学部国文学科3回生 アイセック同志社大学委員会 教育プログラムリーダー中林 沙也加)
- (直田)
- 英語が話せても、英語で何か出来なきゃ意味ないなぁと思ったのがきっかけ。アイセックの研修で英語で自分は「何が」出来るのか知りたい、試したいと思った。アイセックの研修は研修先に現地アイセックメンバーがいるから、同じ学生とのふれあいも魅力的だった。「私個人」を通して、現地メンバーが日本を感じて、もっと知ってほしい。そんな小さいことが相互理解を促進させるのだと。
- (中林)
- なぜ香港になさったのですか?また、インターンで学びたいことはなんですか?
- (直田)
- 香港になった経緯は偶然に私の条件と企業の条件が合致しただけなんです。単純にアジアが好きで成長の早い国の内部でその成長とか、変化とかを感じたかった。あとはゼミでアジア圏の金融を研究してるからです。インターン先では日本人と仕事をするときと外国人と仕事をするときに何か違いはあるのか、違いがあるのであればそれを円滑にする方法を学びたいです。
- (中林)
- なるほど・・インターンで楽しみなことはなんですか?
- (直田)
- 現地のメンバーとの交流。 いちアイセックメンバーとしても活動したい。
- (中林)
- そうですね!アイセックでは実際に海外のアイセックの委員会で活躍しているメンバーもいますよね。
- (直田)
- ねっ!私はインターンで社会に出たときに、どうやったら自分が世界を少しでもよく出来るのか、っていう方法を研修の中で見つけたいんです。 それを将来実践していきたい。
- (中林)
- アイセックの目指すものはPeace and fulfillment of humankind potencialですしね!!そんななぎささん、将来の目標を御願いします。
- (直田)
- 会計学の分野から企業がより社会に貢献できる体制を創りたいです。
- (中林)
- 直田さん、ありがとうございました。研修がんばってください!
- (直田)
- ええ、あなたも頑張ってくださいね。
香港でインターンシップ中の直田、同志社の旗をもっている留学生の左
直田さんは、大学生として外国人と接する中で、日本人は「夢を目標に変える力」が欠けているのではないかとおっしゃっていた。
多くの人は将来の夢を持っている。しかし、実際にそれをどうやったら実現できるのかを考え、実際に行動に起こす人は何人いるのだろうか。
直田さんは彼女の目標を達成する為にどうやったら実現できるのかを一生懸命考え、今実行に移している途中だと言う。後輩の私の眼にもそんな彼女の姿は眩しいほどに輝いている。
私も日本の教育を変える、という自分の目標の実現に向けて努力して頑張ろうと、世界へ羽ばたく直田さんから勇気をもらった。皆さんも直田さんのように、一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
「同志社大学インターンシッププログラム2007」によれば、同志社大学では、社会情勢の変化とともに、独創的な発想や自分で問題を発見・解決できる能力などを持った人材の育成に繋がる機会として、2001年度より、インターンシップ・プログラムを、全学部を対象として実施しています。
2003年度には、正課科目「キャリア形成とインターンシップ」を設置し、インターンシップ・プログラムを単位修得が可能なプログラムとなりました。
初年度(2001年度)には、キャリアセンター保有企業情報より約2000社へ受入を依頼し、34社へ53名の学生を派遣しました。正課科目として実施した初年度(2003年度)は、81社に134名を派遣、2006年度は123社に198名を派遣しています。
文部科学省の調査によればインターンシップ実施状況(2006年度文部科学省調査:「文部
科学広報」2007年12月27日第97号))は次のとおり。
- 実施校数:大学 482校(65.8%) 体験学生数:大学 50,430人:初めて5万人を超える。実施学年:大学 第3学年 71.1%
- 実施時期・実施期間:夏期休業中が最も多く、1週間以上2週間未満
今後の課題として次のように述べている。
「1996年度からの調査の結果、インターンシップを実施する大学は着実に増加している。しかしながら、大学生全体の学生数の規模から考えると、授業科目として行うインターンシップは、必ずしも定着したとは言い難い。さらに、近年、産業連携による人材育成が求められる中で、インターンシップ等、産学協働による教育は、今後、益々重要なものとなってきている。文部科学省としては、今後とも、厚生労働省、経済産業省などの関係省庁等と連携を図りつつ、インターンシップの一層の推進を図ってまいりたい。」
ちなみに本学のスタンフォード日本センター、AKP(Assopciated Kyoto
Program,テュービンゲン大学日本語センターにインターンシップの昨年の様子を聞いてみた。スタンフォードは導入し、30名来日したうち、25名の学生が夏期インターンシップを行い AKP・テュービンゲンは導入していないが、プログラム終了後学生の判断で参加。
なお、さらに直田さんにアイセックについて聞きました。
- (中林)
- 簡単に自己紹介、アイセックでの活動歴を御願いします。
- (直田)
- はい、私は金融経済学を専攻の政策学部の同志社大学生です。最初の年は海外からの学生の研修とアイセックインターンシップを受け入れる会社担当でした。次の年は観光に焦点を当て外国人向け日本文化についての3,500部の本を出版したプログラムのリーダーでした。それは京都市との連携でした。
- (中林)
- とても精力的に活動なさってますね!!
- ところで、なぜアイセックに入会しようと決めたんですか?
- (直田)
- はい、友人で現在委員長の松本卓也君にアイセックの良さを強く薦められたんです。そして何より「海外」という言葉に強く惹かれました。
- 入学以前から漠然と国際関係のことについて学びたい、もっと海外の人と交流したいって思ってたんです。アイセックならそんな「思い」を実現し、実行できるんじゃないかって思ったんです。
- 実際に1回生のときに、アイセックのイベントの一つである、世界中のアイセックメンバーが集まる国際会議で生まれて初めて外国人とともだちになり、とても感動しました。
- (中林)
- 私も今年の春に国際会議へ行くのでとても楽しみです。
- では、直田さんがアイセックで一番国際性を体感するのってどんな時ですか?
- (直田)
- やはり、海外の研修生が来日するときですね。感動します。
- アイセックの魅力ってやっぱり海外に同年代の友達が出来ることだと思います
- (中林)
- アイセックでは現在、オムロン株式会社様、堀場製作所様に海外のアイセックから派遣される研修生を受け入れるご協力をいただいております。
- 春と秋に研修生が来日することが多いのですが、私にとっても国際性を実感する瞬間です。
- (直田)
- ええ、受け入れていただいている企業様にも感謝の一言です。
中林:皆さんはアイセックという学生団体をご存知だろうか?
アイセックは世界100以上の国と地域、日本では24の大学に存在する海外インターンシップを運営する団体である。
現在ではただ単にインターンシップを運営するだけではなく、将来国際社会を舞台に活躍し世界にはびこる様々な問題を解決する人材を生み出すために学生たちの社会への問題意識、(例えば日中関係や貧困、環境問題など)に基づいたインターンシップを行ったり、より多くの人に社会問題について考える機会を発信したりしている。まさに、「世界を変えてやる!」という熱い希望に満ちた団体なのである。
同志社大学委員会も様々な熱い企画事業やインターンシップ事業を生かしたイベントなど興味深い活動を多々行っている。今回はアイセック同志社大学委員会の中でも特に世界に対して熱い思いを抱き、活発に活動してきたメンバーの一人にスポットライトをあてました。