エッセイ

韓国での私の経験

谷川祐紀 (経済学部 4年)

  私は2010年8月4日から9月1日までの間、韓国のソウルに行き韓国語を学んできました。私が今回ソウルに行き韓国語を学びたいと思った理由は、大きく分けて2つあります。
  1つ目の理由は実際に韓国に行って、昨年の秋学期から学んでいる自分の韓国語がどのくらい通じるのか知りたい、そして上達させたいと思ったからです。2つ目の理由は、私は今まで旅行で何度か韓国に行ったことがあるが、それは有名な観光地に行ったり、韓国に住んでいる韓国人の友達に会うだけだったこと、また大学に韓国人留学生の友達がいることから韓国の文化や習慣、韓国人の考え方など韓国について詳しく知りたいと思ったからです。
  このことを踏まえた上で、私が一カ月間ソウルで感じたことを書きたいと思います。 一つ目は、日本語を話すことの出来る韓国人が本当に多いということです。私は初めミョンドンなどの日本人観光客が多く訪れる観光地だけに日本語を話す韓国人が多くいると思っていたのですが、実際にはミョンドンなどの観光地以外にも日本語をとても流暢に話す韓国人が多かったです。また、大型書店に行くと日本語の参考書の数の多さにも驚きました。日本語の参考書の内容は、日常会話、文法など様々でとても充実していました。その他にも英語、中国語、ドイツ語などの外国語の参考書も日本の書店と比べものにならない程多く、韓国の学習熱心な一面も感じました。
  二つ目は、ホームレスが多いということです。ソウルの街を歩いていると、繁華街(特にソウル駅)や、駅の階段で物乞いをする人、電車の中や街にある食堂にガムや菓子を売りにくる人など、ホームレスまたはホームレスの予備軍のような人がとても多いと感じました。さらに、それらの人々は日本のようにある程度年をとった人ばかりではなく、20〜30代のように若い人も多く見かけました。このようなホームレス人口の増加や若年化は韓国の社会問題にもなっているようです。
  そして、三つ目は何と言っても人の暖かさです。私が語学学校までの道がよく分からず困っていると親切に話しかけてくれて地図を見て一緒に語学学校まで案内してくれたり、私が日本に帰るときはスーツケースが二つあったのですが、それを近くにいた韓国人が階段で運ぶのを手伝ってくれたりと、とても助けられました。私はこのような人としての暖かさを韓国で数多く感じることが出来ました。 最後に一ヶ月間という短い期間でしたが、今までとは違う韓国を知ることが出来てとても良かったと感じています。また旅行で行くだけでは分からない海外の良さというものも多いのだと改めて思いました。

ソウル市内にある世界遺産のJongmyo
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