クラブ紹介
中国留学生会
周 巍巍(ビジネスクール 2年)
2010年11月、同志社大学中国留学生会は毎年の定例である大学の学園祭「EVE祭」に出店しました。
去年までは中国の伝統文化のPR大作戦で中国伝統の水餃子を販売しましたが、日本人には馴染みがなく、かつ手作りの生産性が低く、連続の赤字でした。私は例年の赤字から大黒字に転身させたことに成功しました。
居酒屋のアルバイトで、発注やレジの管理作業を任された経験があったので、それを生かし、例年の赤字構造を徹底的に分析しました。そこで発見したのは「@無駄な出費が多かった A商品があまり売れてなかった」という二つの課題でした。二つの課題をさらに分析し、下記の対策を取り組んでいました。
課題 @ 無駄な出費が多かったこと
- 固定費用の削減:ガスコンロ2つを1つにすることによって、ガスコンロ3,000円、ガス6,000円の費用削減でき、その分だけ収益になります。
- 食材、食器のロスの削減:食器の購入は業務内容の流れを分析し、最小限度に抑えました。
課題 A 商品があまり売れてなかったこと
そこでMBAで身に付けた知識を使って、商品の4Pを重点に改善策を考えました。
Product:それまでは日本人には馴染みのない水餃子でしたが、準備の会議で、インパクトの強い「小龍包」を販売することにしました。
Price:200/3個、利益のみの追及ではないので、多くの方に食べて頂きたく、規模の経済性を生かし、大量販売を前提に、手ごろの値段に価格設定しました。
Promotion:中国留学生が頑張っていることだけでは物足りない、商品で勝負し、中国本格小龍包であることをPRしました。
Place:場所が抽選により決定されるので、移動できる看板の設置や出前仕組みを構築しました。
店頭風景
その結果、我々の店舗は10数名のお客も並ぶ大人気店に変身しまして、売上22万円(単価200円)で純利益が計画の倍以上の12万円をあげることに成功しました。
もちろん学園祭はお金儲けが目的ではなく、我々中国留学生会は極めて安い価格に設定し、大量に売ることによって、より多くの日本人学生に中国の伝統食文化を体験して頂き、そして我々中国留学生は日本の大学の伝統文化と触れ合いながら、中国の伝統文化の宣伝や中国留学生の好意をPRすることを目的としています。