早稲田を訪問

塙 大輝(経済学部4年)


ワセダガーディアンの部室(学生会館)
  9月15日に早稲田ガーディアン(早稲田大学英字新聞会)を訪問した。昼過ぎに早稲田駅で編集長の清鮎子さんと編集部の樋口恭介さんと落ち合い、大学周辺のカレー屋で食事をしながら意見交換をした後、学生会館にある部室を案内して頂いた。ここでは早稲田ガーディアンの二人と話して感じたことを二点報告したい。
英字新聞の存在意義について
  英字新聞発行における我が部の眼目は何より「国際文化交流」にあり、所属する学生の国籍も様々で、だからこそ英字で新聞を発行する意義は大きいように思う。一方早稲田ガーディアンでは1936年の創立以来、「日本の学生が英語で意見を発することで国際世論を喚起したい」という想いから英字新聞を発行してきたが、現在では存在意義がこれといって認められず、そのため取り上げるテーマに統一性が無いという状況にあるようだ。また、日本人しか部に定着しないという悩みもあるようである。しかし出来上がった新聞を実際に見てみると、その全体的なクオリティは非常に高く、存在意義という縛りがない分、自由にテーマを取り上げている。何より驚いたのは取材力の高さである。早稲田というネームバリューを使って部員が興味ある学者、芸能人、スポーツ選手、その他色んなジャンルの著名人(そうそうたる顔ぶれ)を取材し、記事にしていた。

組織について
  その取材力の高さにはマニュアルによる裏づけがある。早稲田ガーディアンでは新入部員に対し、制作過程や企画書の書き方、取材の仕方、お礼状の書き方に至るまで、丁寧に書かれたマニュアルを配布している。フォーマットがしっかりしているので一人一人が好きなように企画を考えても、組織的には同じベクトルを向きやすく、結果としてクオリティの高い新聞ができるように思えた。我が部も、学生による事務局を立ち上げた流れに乗って、少しずつオーガナイズすることが大事であり、それによって仕上がる新聞の質も向上していくように思う。また、取材先も学内だけに絞らず、関西の著名人に(関西には多数の著名な学者さんがいるようである)広げていくと面白いかもしれない。


早稲田周辺のカレー店で、塙(中央) 清ワセダガーディアン編集長(左)、樋口(同スタッフ:右)
  今回の訪問は短い時間ではあったが、非常に収穫の多いものとなった。案内して頂いた二人はメディアや、文学、哲学の知識が豊富にあって、会話をしていて面白かった。部室で会った他の部員の方々も活気に満ち溢れ、多少下品ではないかというきらいはあるものの、締めるところはしっかり締めるというけじめを感じた。今後さらに双方の交流が深まることを期待したい。
inserted by FC2 system