特集 スポーツ −6

私とテニス

冨永 沙織(政策学部 2年

  みなさんは、ウィンブルドンをご存じだろうか?
  ウィンブルドンとは、世界中のテニスプレーヤー誰もがあこがれ、夢見る舞台であり、選ばれし選手のみが出場を許される、世界最大の硬式テニスの試合である。このウィンブルドンは、四大国際大会(グランドスラム)のうちの一つで、他に全仏オープンや全豪オープン、全米オープンがある。先日、日本を代表するテニスプレーヤーである、伊達公子選手が現役復帰を果たした。彼女は、京都市の出身で、1994年に日本人初の世界ランキングトップ10入りを果たしている。それは未だに破られていない記録であり、彼女の活躍に翻弄され、練習に励む若者のプレーヤーも少なくはないだろう。現役復帰を果たした今、彼女の活躍は前にも増して期待されている。
  しかし、日本におけるテニス人口が少ないことは否めない。テニス人口は、経済状況に影響を受けると言われている。景気が落ち込むとテニス人口は減るというわけだが、これは、テニスができる環境を提供する立場にある、テニス用品メーカ、スクール、クラブの経済状況に起因するからである。サッカーやバスケットボールなどに比べ、手軽におこなえるスポーツでないことも一因であろう。私自身、10歳の時に、地元のテニスクラブでテニスを習いはじめ、幼い頃からテニスを身近に感じていたが、小学生プレーヤーの数は少なく、試合のエントリー者も決して多いとは言えない状況であった。とは言え、近年、こどもたちに人気を博した「テニスの王子様」(集英社)など、テニスを題材としたアニメの影響でテニスを始める子供たちが徐々に増えだしている。
  伊達公子選手のように、これからの日本テニス界、さらには世界の舞台で活躍できる人材が現れることを偏に願うばかりである。
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