特集 スポーツ −5

民族スポーツ(モンゴル相撲)

劉 丞(経済学部 2年)

  私は中国の内モンゴル自治区出身で、特に内モンゴルの民族的なスポーツが大好きです。私はモンゴル族ではないですが、しかし、長年ずっと内モンゴルで生活してきたので内モンゴルのいろいろな民族的な習慣が身に沁みています。ところが、日本の国技である相撲と同様にモンゴル式相撲もあります。昔チンギスハンがモンゴル王朝を創立したとき、優秀な兵士を選ぶ重要な方法だと知られています。モンゴル式相撲は土台がなく、特定的な限界もなくて誰かが先に両肩が地面に付くなら負けというルールは日本の相撲と大分違います。モンゴル相撲がモンゴル語でボコウ(博克)といいます。13世紀ころ、モンゴル族の伝統的なスポーツとして、モンゴル草原で流行り始めました。それがスポーツだけでなく、平日にも暇潰しの活動としてモンゴル族の人々から好かれているようです。スポーツのとき、相撲さんが牛の皮で作られた服装とブーツなどを着て、赤、黄、青三色の頭巾を飾りながら、一、二、三番の優勝者を試合で決めて受賞します。足を引っ張ったり、顔を殴ったり、お腹や膝以上の所を蹴ったりしてはいけないです。後は、耳や目および髪を触ったらいけないというルールもあります。このスポーツは一定の危険性があって、死亡が発生する場合もありますので、死傷があった場合、死傷が出た方に、ひとつのブーツをあげて、そして、三歳の牛を捧げて補償する話もあります。法律上、これが違法ではないと判明されているようです。
  「他にもナダム大会というモンゴル族一番盛大なスポーツ祭りがあります。そこで競馬、馬を乗りながら矢を射るなどのスポーツもあります。もちろんそれらのスポーツは大衆スポーツと違って中国の内モンゴル地域とモンゴル国だけ人気を呼んでいます。もしモンゴル族の文化や習慣を習うなら、それらのスポーツは大切だと思います。
  日本に来てから特にそれらのスポーツと振り合うチャンスはあまりなかったですが、現在日本の強い相撲力士はほとんどモンゴル族ですが、たとえば朝青龍や白鵬などが勇敢たるモンゴル族の強さを日本の人々にも見せることができました。大草原に生まれ、楽天的な性格を持つモンゴル族の人々はスポーツを通して友達を作って優勝者は英雄のように尊敬されています。
  それは日本の武士道精神と大体同じだと思います。人類はそもそも戦いから初めて今までの豊かな社会になったわけですから、しかも今日豊かな社会においても競争は決してなくてはなりません。モンゴル式相撲と日本の武士道精神は正に人類を勝ち抜く環境下に勝利まで導く柱だと思います。いくら相手が強くても向かいに戦わないと行けません。たとえば、二人の相撲さんがいて、中の一人が絶対的に実力が見劣りがしているとしても、戦おうか降伏しようか、皆さんどう思いますか?内モンゴルの相撲さんが決して逃げないで、最後まで戦うに違いないです。それはなぜかというと、生まれつきの根性、最後までやりぬくスポーツの精神があるからだと思います。
1年に1回行われるモンゴルナダム大会のモンゴル相撲の選手ら
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