国際化促進化評論

周 巍巍(商学部 4年)

  「我が同志社の更なる国際化を促進させるため、何をなすべきなのか」というテーマで在学生の中で、日本人学生と留学生のそれぞれ25名に協力して頂いて、意見を聞かせて頂いた。同志社大学の一人の留学生の立場から、集めた50人のアンケートの回答について、自分の意見を述べさせて頂きたい。
  日本人学生の回答であろうか留学生の回答であろうか、一つの共通点を簡単に見つけた。それは、日本人学生と留学生がもっと交流できるように、様々なイベントの開催や日本人学生と留学生を纏める組織の結成を望んでいるとのことだった。
  そして、従来の言葉の学習を目的とする交流に留まらず、言葉の壁を乗り越えて、音楽などの共同認識のできる媒介を通じて、お互いに心を開いて素直にできる交流、気軽に参加できる交流になってほしいと日本人学生から多くの声が出ていた。キャンパス内ではアジア系の留学生がよく見られ、欧米系の留学生が少ないので、欧米系の留学生と接する機会を設けてほしいという意見と対照的に、アジア、特に中国の目覚しい発展から、キャンパス内に活躍するアジア学生の存在に注目するべきであると強調する日本人学生もいる。日本人学生がまったく異なる視点から国際交流を強く意識していることに印象を残った。
  留学生の場合は、やはり日本人学生との交流を通じて、日本語を学ぶことが最も重視されていることがアンケートの回答から分かった。現状に非常に満足している留学生もいれば、学校側はもっと学生の日常生活のサポートに力を入れるべきである、別科に行われる講義の重点は学生達の日本語の実践会話力向上におくべきであると具体的に希望を要請する不満そうな留学生もいる。
  なぜこんなに意見が異なるかというと、人、それぞれ違ったキャリア、バックグラントをもっているからである。これらの異なる意見を統一するのではなく、相手を認めること、お互いに理解しあうことこそが国際社会に要求される基本素質である。それができたら、人の心も、視野もより一層広がるのである。同志社の更なる国際化のために、重要なのは学生の一人ひとりが自ら積極的に国際交流をしよう、国際的な人材になろうと思わせる学校教育、学校文化作りがされるべきであると僕が思う。
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