ふるさとの国際交流:熊本市

冨永 沙織(政策学部 2年)

  私のふるさとである、熊本市の国際交流について紹介したいと思う。
  まず、熊本は、同志社大学との関わりが非常に深いということはご存じの方も多いだろう。同志社大学設立当時、廃校となった熊本洋学校の卒業生や在校生らがふとしたきっかけによって同志社大学に入学することとなったのがその交流の始まりである。彼らは、「熊本バンド」と呼ばれており、その中には、有名な徳富蘇峰らも加わっていた。今もなお、同志社大学は、毎年夏休みに熊本キャンプという行事を行っており、熊本とのつながりをもっている。次に、熊本市について簡単に紹介したい。熊本市は、人口67万人をもつ都市で、熊本県の県庁所在地である。熊本市中心部には、立派な石垣でまわりを固めた、熊本城が堂々とかまえている。熊本城周辺は、上通り・下通りと呼ばれる商店街が連なっており、若者の集まる、活気ある場となっている。
  わたしは、熊本市の国際交流について調べるべく、熊本市国際交流会館を訪れた。

熊本市の友好姉妹都市
  熊本市は、中国・桂林市、アメリカ・サンアントニオ市、ドイツ・ハイデルベルク市と友好姉妹都市の約束を交わしている。それぞれの交流内容を見てみると、行政交流員の派遣、留学生相互派遣、中学・高校生による交流会、医療交流事業、サマーサイエンススクールへの学生派遣、熊本市長・市議会議長代表団の派遣などがあげられる。これらの活動の目的としては、国際社会における熊本市の安定と発展や諸外国との友好・親善関係の構築、国際化に対して、熊本市および市民が適切に対応することなどが主で、市民の国際理解や地域に根ざした国際交流・協力を推進している。

その他の海外交流
熊本城
  また熊本市では、友好姉妹都市以外の国々とも交流をおこなっている。具体的な交流を挙げると、2007年夏から秋にかけて行われた、ブラジルとの文化交流員相互派遣では、日本・熊本文化の体験・交流を通して、2008年の移民100周年に向けた日系ブラジル社会との架け橋になる人材を育成することを目的に、派遣を行った。さらに、2007年10月には、「日韓友情コンサートin熊本城」を開催しており、この際には、蔚山広域市訪問団を受け入れている。熊本城400周年祭秋絵巻に、このコンサートが開催されることとなり、これに伴って、韓国蔚山広域市長を代表とした訪問団が来熊した。この他にも、蔚山くじら祭への参加や食品ビジネスミッション香港派遣などをおこなっている。比較的、アジア圏の国々との交流が多いように感じた。
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